トゥルーマンショー
こんばんは‼︎
今日もブログ書いていきたいと思います。
先ほど、
トゥルーマンショーという映画を観ました。
これはコメディ?なのか、
それともサスペンス、ドキュメンタリー?
どうカテゴライズするのが正しいのかはわかりませんがとても面白かったです‼︎
ネタバレを含む感想になると思われますので、
ネタバレが嫌という人はそっ閉じでお願いします。笑
あらすじを説明しますと、
ジムキャリー演じる主人公のトゥルーマンは保険会社に勤める平凡な一般男性。
しかし、ある日から彼は自分以外の周囲の異変に気づく。
妻も町の人たちも何か彼に隠し事をしている…
そう、実は彼の住む世界は一つのテレビ番組であり人工的に作られた虚構の世界だったのだ‼︎
住む人々はその番組のキャストであり、
主人公のトゥルーマンだけがその事を知らずに過ごしていたのだ…
映画が始まってから、
徐々にこの「映画」の視聴者(つまり僕)は、
意図的にトゥルーマンの日常を映すカメラとそのカメラ越しにトゥルーマンの「番組」の視聴者の存在を意識させられる。
つまり僕は、
トゥルーマンを見ながら、
同時にトゥルーマンを見ている人々を見ていたのだ。
トゥルーマンの番組を見ている人々の視点を表す手法として、
画面の周りに黒いフレームが出てきます。
普段僕らの視界には多くの「フレーム」があるように思います。
目の周りには眉毛や、花や頬で囲まれています。
僕は眼鏡をかけているので視界には眼鏡のフレームがあります。
テレビの画面にも周りにはフレームがあってそれらは私たちの視界にあります。
しかし、
私たちの脳は便利なものでそれらを普段は意識しないように処理してくれます。
脳は無駄な雑音なんかも処理してくれるらしくて、それはカクテルパーティ効果っていうらしいですね。
脳ってすげえ〜
それは置いといて、
ここで画面にフレームが出てきているのは、
あえて私たちにフレームを覗く人々の存在を意識させるためだと思います。
そして、
これはトゥルーマンの番組を見ている人々と、
トゥルーマンの映画を見ている私たちを同じ視点に立たせてくれる効果があるように思います。
そのおかげで、
僕も実際にトゥルーマンの番組を見ている視聴者として映画を見ることができました。
個人的に面白かったシーンは、
トゥルーマンが周囲の人々に違和感を感じて、
あるビルのエレベーターをいきなり覗いたら、
エレベーターの中でケータリングのご飯を食べてるキャストが映るシーンです。笑
自分が映ってないカメラの外では気を抜いてしまってるのが笑えました。
でもこのシーンよく考えたら僕と同じ気がします。
社会の人前では、
社会人らしい振る舞いをして、
自分ではない誰かを演じている気がします。
そして、家に帰ってプライベートになった時、
本来の自分に戻れる感じですかね。
そして、
一つ気づきました。
僕たちはみんな俳優なのだということに。
俳優は英語でactorといいますが、
これはつまりactする人。
actは名詞でaction、
つまりは行為。
僕たちは人前では、
直感的に正しいと思った選択をして何かを演じているのかもしれない。
それをactionと言うのなら、俳優も僕たちの現実での振る舞いも同じことのように思います。
トゥルーマンショーの映画では、トゥルーマンが予想外の動きをするとキャストやスタッフ達が全力でそれを阻止しようとします。
僕たちの社会の枠組みも、
予測不可能な事態を防ぐために人類が知恵を凝らして作った、いわば虚構なのかもしれません。
その虚構の不安定さを、
出来るだけ考えないように生きている、生きてきたのかもしれません。
トゥルーマンは最終的に安全を保障された作られた虚構の世界を抜け出す選択をしました。
虚構の世界を抜け出す選択をした彼とは対照的に、
虚構の世界で自分を演じぬく選択肢を選んだ日本人がいます。
そう、
劇団ひとりさんです。
ゴッドタンという番組から生まれたキス我慢という企画ですが、
劇団ひとりさんの演技力とアドリブ力の高さから映画になりました。
劇団ひとりさんは、
台本のないこの世界を適時、瞬間的に最高の選択を天才的な勘で選択しながら演じ抜きます。
この企画はキスを我慢しなくてはならないという趣旨ですが、
劇団ひとりさんの場合、
物語を終わらせるキスを最高潮に持っていくためのプロセスを踏みながら物語を進行させていきます。
その予定調和ではない物語が最高に面白いです‼︎
映画という限られた時間ではキスをクライマックスに置いてカタルシスとして終わらすことができますが、
僕たちの長い人生は最後に何が来るのでしょうか。
予定調和か、それともそれを自ら壊していくか…
このブログでも思わず人生についてばっか語ってますけど、
何者でも本気で演じていたらいつかは本物になれるのかな。
僕もトゥルーマンになろう‼︎
ということでおやすみなさー