あなたと私、物と記憶
こんちは‼︎
突然ですが、
皆さんは1人旅をしたことありますか?
去年の今頃、
僕は自分の人生で最大の1人旅をしました。
スペインに留学してた時、
1ヶ月ほどバルカン半島を旅しました。
第一次世界大戦の頃、
ヨーロッパの火薬庫と呼ばれたあのバルカン半島です。
当時、
そこまで詳しくなかったですが雄大な自然があるということを知って思い切って1人旅することを決めました。
スペインからオーストリアのチケットを購入して、
そしてギリシャのアテネからスペインのチケットを買って途中は全くのノープランでした。笑
結果、まあなんとかバルカン半島を縦断できて良い経験になりました。
今日は、その道中訪れたクロアチアの首都ザグレブにあった失恋博物館について書きます。
何か珍しい場所は無いものかと探してみたところ、この博物館の存在を知りました。
Museum of broken relationships
日本語では失恋博物館と出てきますが、
ここには失恋だけではなく、
失ってしまった過去の人に関係する思い出の品が展示されています。
展示されている思い出の品は世界中から集まっていて、
その持ち主たちから博物館に寄付されています。
そこには、
クスッと笑えるものから、
思わず涙ぐんでしまうものまで、
思い出の品々がそのストーリーと共に展示されています。
例えば、
これはどこかのフランス人に寄付された長いドレッドの髪の毛です。
そこには、
超新星のように終わった関係で、
大きなブラックホールを残した。
それらは困難な日々だった。危険な日々だった。
このドレッドを切り落とした人がどれだけ、
そのドレッドを大切にしてたかわかりますね。笑
ドレッドヘアーを切り落とした彼の心にはブラックホールのように大きな穴が空いてしまったわけです。
Supernovaとは日本語で超新星、
星の消滅とその時の輝きを意味します。
これに関してはBUMP OF CHICKENの名曲of名曲のsupernovaって曲があるんで、
聴いたことがない人は是非聴いてみてください。
失って初めて、
その大事な意味に気づくものがこの世にはありふれているんですね。
というよりも、
人間が無くさないと存在の価値き気づかない鈍感な生物なのかもしれません。笑
他には、
これは、
スカイダイビングの際につけるやつです。
パラシュートリグ?っていうんですね。
これには、
これはフィンランドから寄付されたものらしいです。
私は彼に初めてのスカイダイビングの時に出会った。
私はとても怖かったが、一緒に飛んだインストラクターの彼が私を救ってくれた。
彼は私が1人でスカイダイビングできるように教えてくれた。
私たちは空を飛ぶことを愛し、そしてお互いに愛し合った。
彼がパラシュートの事故で亡くなるまで。
大事な何かを失ってしまった後、
その何かを思い出させるものとはなんでしょうか。
ある人にとってはゴミほどの価値しかないものでも、
ある人には金よりも大きな価値を与える。
その価値を与えるものはきっと「記憶」なのでしょう。
そしてその記憶が失われた時が
その存在の完全な消失なのです。
物や言葉にはその記憶が宿ります。
皆さんは捨てられない物はありますか?
僕にはあります。
しかし、
その捨てられない物たちは何物にも変えがたい価値がある反面、
その所有者を束縛してしまうことがあります。
幸福と悲しみの感情は、
同じ記憶の中で共存できる、
だからこそ捨てられない。
この博物館にはそのような記憶の産物が集められてきます。
その、
記憶の産物を手放した人たちが素晴らしい人生を送れていたら良いですね。
その物語が、
訪れた人たちの心に響き、そして何か大事なことを学べるのでしょう。
僕の大好きな「すいか」ってドラマがあるんですが、
そのドラマでとても印象的な台詞があります。
お墓って、人類の発明よね
死んだ人のことを、忘れないように
でも、安心して忘れなさいという為に、
作られたものだと思うわ
私たちにはきっと忘れてはいけない事があります。
だけどきっと、忘れないと生きていけない事もあります。
前を向いて生きる為に忘れること。
そして、
いつか強くなったその時、
もう一度思い出させてくれるきっかけや物が必要なのでしょう。
言葉や名前もその為にあるんだと思います。
長くなりましたがそれではまた‼︎
今日書いたことは安心して忘れます。