夏の終わりの始まり
9月になると、
秋の始まりを感じさせる風が吹く時がある。
秋の始まりは夏が終わったということ。
秋というには相変わらず暑い日が続いているけど、夏のピークは過ぎたように思う。
甲子園とか、24時間テレビとか、花火大会とか、ビーチパーティだとか、夏の風物詩をことごとく置き去りにして、自分の心に囚われていた。
9月になってから、風鈴くらい買っておけばよかったなと後悔しても遅い。もともと夏はあまり好きではないのかもしれない。涼しくなる季節に向けて、4万もするジャケットを買ってしまった。おかげで給料日前は財布がかつかつだし、せっかくの連休が来ても何処に行くこともできない。
結婚した地元の友達から新築祝いに遊びに来てくと久しぶりに連絡が入った。とてもめでたい。人間には「土の人」と「風の人」の2タイプあるという事を最近読んだ。一つの土地に住み着き、安住を求めるタイプが土の人。更なる新天地を求めて旅を続けるタイプが風の人。
僕は風の人だと自分では思うが、ここではない何処かを求め続ける日々に少々疲れている面もある。だけど、ここではない何処かに行きたいと求める心は止められない。
孤独で孤高な日々はもう少し続きそうだ。
これから訪れる寒さに備えて、また強くならなければいけない。