銀のかんざし
やべ〜、
寝る前に久しぶりに結構怖い話読んだから寝られねえ〜。笑
ということで、
2年前くらいに僕が体験した怖い話を書こうかな。
まだ実家に住んでた時、
夕飯の時に家族である親戚の話になった。
それは僕のおばさんにあたる人の話なのだが、
そのおばさんがある心霊体験をしたらしい。
僕の母方の祖父母が生きていた時、
僕の祖父はみかん畑を営んでいた。
ある日その畑で銀のかんざしを見つけたという。
その見つけたかんざしは、祖父母の家の片隅に放置してあったという。
ある日、
その祖父母の家を訪れていたおじさん、
先程話したおばさんの旦那がその銀のかんざしを見つけて、家に持ち帰ってしまったそうだ。
おじさんがかんざしを持ち帰った後、
おばさんは不思議な体験をしたという。
おばさんが台所で家事をしていると、
流し場の向かいにある、窓の向こうから何かが現れてじっとおばさんを見つめていた。
それは見知らぬ老婆で、
おばさんに近づいてきて
「ジーファー返せ」
と言ってきたらしい。
ジーファーとは、沖縄の方言でかんざしの事らしいです。
その老婆が何者だったかは謎ですが、
おじさんが持ってきたジーファーの持ち主だったのでしょうか。
その話を聞いて僕は怖え〜と思いながら、
その日は眠りについた。
僕は実家にいた時、
親は別の家で寝ていたので夜はほぼ一人暮らし状態だった。
その夜、僕はある音声で目が覚めた。
何かラジオから流れるような女性の話し声が鳴っている。
僕は眠い中、なんでラジオが鳴ってるんだと思ったが、その音はしばらくして止まった。
僕はその音の発信源は何かと眠りながら考えたのだが、その答えが出た時恐怖のあまりギンギンに目が覚めた。
それは僕の母が中古で買ってきた英語の子供向けのある本だった。
その本には、備え付けの録音再生機があり、
本を開くごとに、設定した録音音声が流れる仕組みになっていた。
中古で買ってきたその本には前の持ち主の音声が残っており、母はそれを面白がって買ってきたのだった。
↑イメージ
その音声はアメリカ人のお婆さんが、孫に読み聞かせるような声で
「I love you, I love you, I love you 」
と繰り返すのだった。
本を開かないと再生しないはずのその本が、
なぜそのタイミングで鳴ったかは不明だが、
時刻は丑三つ時、
昼間に話していた銀のかんざしの話と合わさって、その日はしばらく眠ることが出来なかった。