靴の中に砂がない夏
うぃ〜す。
現在は土曜日の正午過ぎ。
なかなかベッドから起きられない。
今寝てるベッドは最近友達から譲ってもらったんだが、
ベッドがあるだけで生活の質が100倍上がるわ。
世間では完全にコロナの第2波が来たようで、
沖縄では緊急事態宣言が出た。
正直、ずっと家の中に居られるならずっと家の中にいたいと思ったりもする。
けれどもそうはいかない。
格ゲーの体力ゲージみたいに人間にも様々なゲージがある。
生きていれば腹が減り、空腹ゲージが空になったらご飯を食べて回復しないといけない。
ご飯を食べたり、今住んでる部屋や生活を維持するためにお金が必要だから、お金ゲージを溜めないといけない。
お金ゲージを溜めるために体力を使って働かないといけない。
体力ゲージが空になったら休んで回復しないといけない。
また日々の生活で溜まったストレスは解消しないといけないので、ストレスゲージが溜まったら何かしらのゲージを消費しないといけない。
そのやり繰り、
非常に面倒くさい。笑
気づけば今日から8月だ。
8月といえば昔は1番楽しみな季節だった。
もし子供達で12ヶ月総選挙をやった場合、
8月か12月が一位になるに違いない。
今年は海へ行っていない。
確か去年は行ったはずだ。
靴を履いて海へ行くと、靴の中に砂が入る。
靴底にも砂がつくし、
砂浜に座ればズボンのポケットにも砂が入る。
履いていた靴下を裏返しても砂が出てきたりするし、
あとあとかなり面倒くさい。
しかし、
靴箱の奥に眠る、昔よく履いていた靴を逆さにして振った時に出た砂は、その当時を思い出させてくれる。
その靴を買った記憶から、その靴を履いて一緒に海へ行った誰かの記憶。
だけど、2020年はまだ海へ行っていない。
靴を振っても、脳を逆さにして振っても砂は出てこない。
いつか2020を振り返る時、
きっかけになるのはやはりマスクかな。
いや、
諦めるのはまだはやい。
夏は始まったばかり。
今からでも2020年の砂を拾いに行かないか。
たとえ今が人生の午後でも、
靴の中を白い砂で満杯にできるはず。